寒い季節になりましたのでスマートフォンと共に湯船に浸かれる方も多いと思います。
今回は水没した際の修理に出すまでの対処方法をお知らせします。
最初に
水没時に気を付けていただきたいのが最近のスマートフォンは耐水や防水、防沫など色々な水分に強くはなっているのですが水没に至った状況によっては完全には内部の浸水は防げないということです。
日常生活においての水没は基本的に内部まで浸水していると思ってください。内部まで浸水している場合安易に電源ケーブルの接続や電源起動はバッテリーショートに繋がり危険です。
耐水・防水の内容
耐水
外部的に水がかかった際に内部に浸水しない安全度を「IPXX」という等級で表します。
基本的に2~3年ぐらい前からのスマートフォンは強めのシャワーぐらいの水流でも水没しないように作られてます。
ただ条件はあくまで水が対象です。海水や調味料など不純物が入っている場合は除きます。
防水
流れのない水の中に浸けた際の安全度です。
イメージとしては水槽の中に置くだけといったところです。流れがある川などは対象外となります。
こちらもあくまで水が対象です。洗剤が入っている洗濯機や台所周りは危険です。
原因
水没に至る原因は主にお風呂場での使用によることが多いです。
お風呂場の掃除中に落としてしまった。入浴中に使用していて手が滑った。
すぐに気付けるので大事には至らないケースが多いですが、落下の衝撃で画面故障や割れている隙間から浸水し数日後に故障といった事も多いです。
お客様からのご依頼で多いのが洗濯機による水没。
ポケットに入れていてそのまま洗濯機を回したという状況です。衣類を干す際に発覚するので基本的は水没していて起動しない状態が多いです。無理に電源を入れたり充電コードに繋いでしまってショートしたケースもあります。
上記で説明した通り、静水ではなく真水でもない洗濯機はスマホの天敵といえます。
洗濯機の遠心力によりスピーカー部分や細かい亀裂から内部へ浸水します。
洗濯機での浸水時はメインカメラに注目してください。
メインカメラのレンズの中に水滴や曇りがあった場合内部まで浸水している証拠です。
通常の水没ではそこまで水が入り込むことは少ないのですが洗濯機だけはわかりやすくなってます。
もし水没してしまったら
電源が入っている状態で水没した場合は電源を落とし乾燥するまで放置してください。
重度の水濡れの場合は電源が落ちている場合が多いです。その際は電源は入れず修理ショップに持ち込んでください。内部の乾燥メンテナンスで復活することがあります。
外部からの浸水に強くなっている最新スマホは一度内部に浸水すると、自然乾燥では内部の水気を取り除くのは困難です。
ご自身で分解メンテナンスを行うと水没以外の破損に繋がるのでお勧めしません。特に濡れた内臓バッテリーは危険な状態の可能性もあります。
水没した際はなるべく早めにむやみに触らずお近くのスマホ修理までお持ちください。